今回は消防士の年末年始事情についてお伝えします!
消防士にとって年末年始は非常に楽しみな時期となっています!それはなぜなのかの理由も踏まえて、皆さんの知らない消防士の年末年始事情について教えていきます!
自己紹介
皆さんこんにちは。私は東京消防庁で3年間働き、主にポンプ隊員として活動してきました。3年間の中で、東京消防庁で一番素晴らしいと言われる賞『消防総監賞』を受賞した経験を持ちます。そんな私が3年間で経験したことや、消防士になるためにどのようなことをしてきたのか(勉強面など)についてお伝えしていきます。消防に関する質問等があれば私のインスタグラムにDMしていただければなんでもお答えします。
年末の勤務事情
まず年末の勤務事情について紹介します。
年末は1年間の事務作業のまとめをしたり、毎月月末締めで提出している書類の作成があります。また、夜には神社など人が集まるところの警戒などもあり結構忙しいです。
余談ですが、私の所属していた消防署では1年の最後の訓練として防火衣・呼吸器フル着装の状態(重量20kg)で煩悩を消すという意味を込めて、108階まで登るという訓練をしました。
この訓練は3年間の経験でTOP5に入るきつい訓練でした。理由は2つあり、1つは単純にきついからです。
もう1つは事務作業をする時間がなくなるからです。通常は夜に事務作業を行うことが多いですが年末は警戒業務などもあり時間がありません。
特に私の担当していた業務は月末が繁忙期だったため、警戒後の夜中や当番明け(仕事終わり)の時間に先輩と必死になって事務作業をした思い出があります。
だから、これから消防士となり隊長・上司となっていく人には周りの状況を考えるということを、ほんの少しで良いので心がけてみてください。
年始の勤務事情
年始の勤務は、一言で表すとめっちゃ自由です。ちなみに東京消防庁は3交替制(24時間勤務が3チーム)のため1月1.2.3のどこか1日が勤務日となります。
なぜ、めっちゃ自由なのかと言うと…
・訓練がない
・豪華な食事
・〇〇〇ができる
それぞれについて解説していきます!
訓練がない
普段は有事に備え訓練をしている消防職員ですが、この日ばかりは訓練はしません。
逆に訓練をしていたら注意を受けると思います(笑)
特に日々、過酷なトレーニングを積んでいる救助隊員の人にとっては唯一、心身共に休める日かもしれません。
私も元ニート魂を発揮して、1日中ダラダラと過ごしていた思い出があります。
それぐらいゆったりモードが消防署内に流れています。
豪華な食事
正月の消防署では3食+10時・15時の間食がでます。しかも、これを作るのが隊長クラスの消防職員です。私のいた消防署は、ポンプ隊・救助隊・はしご隊・救急隊の4隊からなり、普段はその中から隊長を除いた3人編成の食事当番を5班作り、日々の食事を作っていました。
隊長たちの食事当番はスペシャル班と呼ばれており、正月のみ食事を作ります。そのため隊長たちも張り切って豪華な食事を作ってくれます。
例をあげると夜はローストビーフ丼+デザート、間食には自前のたこ焼き器で作ったたこ焼きやパンケーキなどがでます。これだけでなく市販のお菓子も大量にあり食べ放題です。
そのため、正月出勤すると2kg太ると揶揄されています。それぐらい豪華な食事が食べられるのが正月の消防署です。
〇〇〇ができる
これは正月の消防署の醍醐味です。皆で〇〇〇をするために本体を家から持ってきて、大規模なスクリーンに映像を写し、熱い戦いを繰り広げます。また、対戦型のものだけでなく
100年モードなどがある某鉄道系〇〇〇など様々なものを消防署の皆で楽しみます。
また〇〇〇だけでなく、4年に1度行われ先日、日本中を熱狂させたアレなども消防署の裏庭で開催されています。
このように正月の消防署には普段では考えられない楽しいことがあります。この正月の勤務を楽しむために消防職員は1年間頑張ってきたと言っても過言ではありません。
まとめ
これから消防士になる人は、消防学校で辞めたくなったら正月の勤務を楽しみに乗り越えてください。辞めるのはこの楽しいことを味わってからでも遅くないです。
東京消防庁に入庁したからには1度は正月の勤務を体験しないともったいないです!
また、正月は祝日勤務手当がつきます。豪華な食事をして〇〇〇をして祝日勤務手当をもらえる消防士にとって最高な1日です。私の先輩も「この日のために1年間頑張ってきた」と言っていました。
ただし、指令があればすぐに現場へ急行します。消防士としての任務はしっかり果たすのでそこは安心してください。
このブログが消防士を目指す人にとって、モチベーションや参考になれば嬉しいです。
それでは、またお会いしましょう!
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